ここでは苫米地英人氏の『苫米地式 聴くだけで脳からストレスが消えるCDブック』を、免疫力の低下を防ぐストレス対策のための一冊として紹介しています。
株式会社ドクター苫米地ワークス代表であり認知科学者である苫米地英人氏の『苫米地式 聴くだけで脳からストレスが消えるCDブック』は、現代社会におけるストレスを緩和するための一冊としてオススメです。
ストレスが多過ぎる生活を送ることは免疫力を低下させてしまう原因になると考えられますが、その免疫力の低下には「闘争か逃走か」というストレス反応が現代にも残っていることと関係しています。
このことに関して、苫米地英人氏は本書『苫米地式 聴くだけで脳からストレスが消えるCDブック』において、「生物はストレスを利用することで生き残り、種を保存し、進化してきた」とし、また、「私たち人類にとって「ストレスがあること」自体が問題なのではありません。「ストレスがかなりの長期間にわたって解消されないこと」が大きな問題なのです」と述べています。
さらに現代社会のストレスについて以下のようにまとめています。
ストレス状態は「交感神経優位」の状態(=緊張状態)です。扁桃体における「fight-or-flight response」で生まれた判断を皮切りに、視床下部から大脳辺縁系、果ては身体中の自律神経にいたるまで、交感神経が優位になります。
人間はこの交感神経優位の状態が長く続いた場合、できるだけ早く「副交感神経優位」の状態(リラックス状態)になれなければ、身体に異常を来してしまいます。身体の健康を損ねると、それはそのまま精神的不安定につながっていきます。
(苫米地英人『苫米地式 聴くだけで脳からストレスが消えるCDブック』p26)
この「終わりのないストレス状態」が続く現代社会において、心身ともに健康であり続けるためには、強引に「ストレス状態」から解放されるしかありません。
ただし、「恒常的にストレスのない環境に身を置く」ことにも、これまで述べてきたように問題があります。そこにこのCDの目的があります。この機能音源を聴くことで、「副交感神経優位の状態」を強制的につくりあげる。いわば、このCDは「ストレスの終わり」「ストレスから解放された状態」を脳内につくりあげるための音源なのです。
(同)
そして、付録のCDについて苫米地氏は、
「聴くだけで脳からストレスが消えるCD」に収録されているのは最先端の機能脳科学や認知科学を駆使してつくった「機能音源」です。サブリミナル技術も使いつつ、まったく新しい「無意識レベルでしか認識できない方法」で脳をリラックス状態へと導く特殊音源といえます。(苫米地英人『苫米地式 聴くだけで脳からストレスが消えるCDブック』p72)
と述べています。
付録のCDに収録されているのは以下の4曲です。
また、収録されている全ての曲には、
Ⓐ脳をリラックスさせる音源
Ⓑエフィカシー(自己能力の自己評価)を強化する音源
Ⓒ前頭前野を使う、抽象的な思考を誘発する
Ⓓ個別の事象を客観的に見る意識状態をつくる音源
という4つの機能音源が入っているといいます。
これらの4曲を実際に何度か聴いてみると、だんだんリラックスしていき、頭のなかがクリアになっていくのが感じられると思います。
もちろん個人差はありますし、なかには効果が感じられないという方もいらっしゃるかもしれませんが、普段のストレスをやわらげ、リラックスするためにこの付録のCDはオススメです。
また、「聴くだけで脳からストレスが消えるCD」を流すと、人によっては、以前よりも眠れるようになったと感じられるかもしれません。
そのため、普段何らかのストレスにさいなまれて、頭のなかがモヤモヤしていると感じている方は、ぜひ一度、苫米地英人氏による「聴くだけで脳からストレスが消えるCD」を試してみていただきたいと思います。
特にパソコンの作業中などにCDをかけっぱなしにして、何時間も漫然と聴き続けてみると、脳の疲れをそれほど感じなくなるなど、より高い効果を発揮するように思われます。
もちろん、本書には機能音源の解説だけではなく、「「ストレス」が生まれるメカニズム」から始まり、「「ストレス」を味方につける考え方」、「「ストレス」が消えていく考え方」についても、「ポジティブシンキング」といった従来の対策ではなく、抽象度の高い苫米地氏特有の視点・考え方で説明されています。
したがって、『苫米地式 聴くだけで脳からストレスが消えるCDブック』は、現代社会に
おける「ストレス」への対策として、非常に役立つ一冊だといえるのです。