白湯健康法で心身のバランスをととのえる

白湯健康法は心身のバランスを整えるのに効果的です。

 

季節の変わり目や寒暖の差が激しい日の朝など、気温が急激に下がることで寒さを感じ、うっかりと風邪を引いてしまうことはよくあります。

 

朝に起き たばかりの時など、体温が低下していると免疫力が下がってしまいますが、そんな時に免疫力を向上させる方法としておすすめなのが、白湯(さゆ)を飲む習慣を持つことです。

 

白湯は水を沸騰させて作るものですが、ただのお湯ではありません。白湯について医学博士の蓮村誠氏は、インドで古くから伝わるアーユルヴェーダ<生命の科学>の観点から、「ヴァータ(風)」、「ピッタ(火)」、「カパ(水)」の3つの要素を完璧に満たしている白湯は、「体内の毒素を洗い流し、こころとからだをあたため、消化力を上げてくれるすばらしい飲みもの」だと述べています。

 

甘いスイーツや脂っこいファーストフードなどをたくさん食べる食生活を続けていると、血糖値が高まったり肥満気味になったりし、生活習慣病へとつながるお それがあります。また、不規則な生活を送り、消化力が落ちている夜中に食事をしたりすると、食べ物を全て消化するのに時間がかかり、胃や腸も疲れてしまい ます。

 

そのような場合にからだのなかをキレイにしてくれる白湯を飲むようにすれば、からだに溜まった糖質や脂質を洗い流してくれるので生活習慣病の予防になります。また、体温も上がるので、免疫力もアップし、風邪の予防にもなります。

 

また、何よりも白湯を飲む目的は、その人自身が持っている本来の「生命の全体性」を取り戻すことだと、『白湯毒出し健康法』(PHP文庫)で、著者の蓮村誠氏が述べています。その生命の全体性を取り戻した時、人は幸福を感じ始め、からだやこころがリラックスして他の人とのコミュニケーションがうまくいくようになるとも述べています。

 

白湯の作り方は簡単

 

そんな白湯の作り方はとても簡単です。(説明文は蓮村誠氏の『からだの毒をきれいに出す食べもの百科』からそのまま引用しています。)

 

  1. やかんにきれいな水を入れて強火で沸かします。
  2. 沸騰したらふたをとり、湯気が上がるようにします。泡がフツフツとたっている状態に火加減を調整し、キープします。このとき、風が入るように換気扇を回すなどしてください。
  3. そのまま10~15分間沸かしつづけます。
  4. 沸いた白湯を飲める程度に冷まして、すするようにして飲みます。残りは保温ポットや魔法瓶などに入れておくとよいでしょう。

 

飲み方のこつとしては、なるべく熱い状態ですするようにして飲むのが良いとしています。量は1日に700~800ml程度で、1リットル以上飲むと消耗してしまうことがあるので注意が必要だそうです。一度冷めてしまったものを再び沸騰させるのも厳禁だそうなので、再度飲みたい場合は、保温ポットに入れておきましょう。

 

また蓮村氏は、朝起きたら一番に白湯を飲むことを勧めています。朝起きた時は体温が下がっているため、朝に飲むとからだを温めてくれ、しかも体温が上がることで一日の活力になるからです。

 

それ以外では食事中に飲んでも食べ物の消化を助けてくれるそうです。個人的にはカロリー制限やダイエットをしている時な どの、食事と食事の間の空腹時に飲むのも免疫力の向上にはおすすめです。

 

水を沸騰させて飲む自体が体に悪いという意見もありますが、からだを温めるだけではなく、アーユルヴェーダのいう「ヴァータ(風)」、「ピッタ(火)」、「カパ(水)」の三つの性質のバランスを整えることに「白湯」を飲む本来の目的があるように感じます。

 

以上が、白湯健康法についてですが、この白湯健康法は、「食べない健康法」を行っている最中にうまく採り入れてみても効果的です。

白湯健康法