ごぼうの免疫力効果

ごぼうの免疫力効果

ごぼうを食べるのは世界の中でも日本や台湾だけだと言われています。中国ではもともと利尿作用がある薬草として扱われていたのが日本に伝わって来たそうですが、そんなごぼうにはカリウムやマグネシウムカルシウムなどのミネラルが豊富に含まれています。

 

しかし、ごぼうが昔から免疫力効果が高いとされてきたのは、食物繊維が非常に多く含まれていること、しかも水溶性と不溶性の両方の食物繊維を豊富に含んでいることが主な理由です。

中でもセルロースやリグニンは腸の蠕動(ぜんどう)を刺激し、腸内の善玉菌の発育を促してくれます。そのため便秘の解消に効果的だとされています。特に不溶性食物繊維のリグニンは腸内の発ガン性物質など余計なものを吸着し、体外に排泄するので、大腸ガンの予防効果があります。

 

また、イヌリンと いう食物繊維に含まれる炭水化物の一種がごぼうには多く含まれています。イヌリンは糖質の吸収速度をゆるやかにし、食後の急激な血糖値の上昇を防 ぐはたらきがあるので、糖尿病の予防に効果的だとされています。さらに分解されるとフラクトオリゴ糖として働くために腸内環境を整えるとも言われています。

 

加えてごぼうは昔から男性の強精剤として食されてきました。その理由はごぼうに含まれるアルギニンという成分に滋養強壮の効果があるからだと考えられています。アルギニンはアミノ酸のうちの一つで成長ホルモンの合成に関わり、筋肉を維持したり生殖機能の働きに関与しています。

 

それ以外にもごぼうは腎臓の機能を高め、利尿効果もあるので、体内の毒素を排出するのに役立ちます。そのため食物繊維が豊富なごぼうを常食にすると血液がきれいになっていき、血液中の免疫細胞が働きやすくなるので、免疫機能の向上が期待出来ます。