ここではキチン・キトサンの免疫力効果について述べています。
キチンとはカニやエビの殻などに含まれている動物性の食物繊維のことです。一般的に食物繊維は植物性ですが、キチンは動物性であるということに特徴があります。そのキチンを利用しやすいように加工したものを「キトサン」と言います。
キチン・キトサンの特徴のひとつはデトックス(解毒)作用です。キトサンは、食物繊維の中で唯一、分子の立体構造や酵素反応に重要な役割を果たすアミノ基を持っているとされています。
そのアミノ基には、有害物質を吸着して、体外に排出する作用があるため、キチン・キトサンには、有害物質を吸着して体の外へ排出し、体の様々な不調を改善する効果があるといわれています。
特にキチン・キトサンにはダイオキシンなどの有害な重金属を体外に排出する作用があるとされており、研究が続けられています。
もしキチン・キトサンによって腸内環境がキレイなれば、様々な病気を予防することができます。
また、キチン・キトサンは、ウイルスなどの異物を撃退するマクロファージの働きを活性化させることによって、自然治癒力を高めるとされています。すなわち免疫力を高めることにキチン・キトサンは役立つのです。
さらに、キチン・キトサンの摂取は、アトピー性皮膚炎の症状緩和にも効果を発揮するといわれています(参考文献 旭丘光志『一万人の医師が使い始めた健康回復物質「キチン・キトサン」』、帯津良一監修『アトピーを治す大事典』)。
それに加え、食事中の脂肪を吸着することで、脂肪の吸収を減らすという、ダイエット・肥満予防効果なども期待されています。
そのほか、腸内の有用菌であるビフィズス菌を増やす作用も、キチン・キトサンにはあるといいます。
ちなみに、キチン・キトサンには、脂溶性のビタミン類であるビタミンE・ビタミンA・ビタミンD・ビタミンKの吸収を妨げることがあると推測されていますので、注意が必要です。
また、キチン・キトサンをサプリメントで摂取した場合、カニやエビなどの甲殻アレルギーがある方は、アレルギー症状が現れる可能性があるため、摂取を避けることが推奨されています。