ミトコンドリアのエネルギーを作り出す働き

ここではミトコンドリアのエネルギーを作り出す働きについて述べています。

 

『体が若くなる技術』の著者である太田成男氏は、体の衰えは、体の「エネルギーをつくる能力」に関係しており、体の「エネルギーをつくる能力」が低下することが、体が衰えてしまう原因なのだとしています。

 

その反対に、「エネルギーをつくる能力」が衰えなければ、体の若さを維持することが出来ると言います。そして、そのエネルギーを生み出しているのが、「ミトコンドリア」なのです。

 

そのミトコンドリアの最も重要な働きは、「体を動かしたり基礎代謝を促したりするための「エネルギー」をつくり出すこと」なのだとしています。

 

 

したがって、ミトコンドリアのエネルギーをつくる能力をいかに高く保てるかということが、体の若さを維持する鍵になってくるのです。

 

そのため、体の若さを保つためには、細胞内のミトコンドリアの量を増やすことが必要になってきます。なぜなら、ミトコンドリアの量が増えれば増えるほど、多くのエネルギーが作られるよう になるからです。

 

そうなるためには、まず適度な運動が必要です。太田成男氏によれば、疲れが原因で体を休めてばかりいると、ミトコンドリアは極端に減少していき、エネルギーを作り出せない老いた体になってしまうそうなのです。

 

 

反対に、「ミトコンドリアの量と質を高める生活を意識しさえすれば、潤沢なエネルギーが体に生まれ、老化を防止するだけでなく、代謝も活発になり、体の機能は向上」すると太田成男氏は述べています。

 

また、ミトコンドリアは「メタボ(メタボリックシンドローム)」を予防することにも直結してきます。そもそもメタボリックシンドロームとは、代謝異常によって起きる様々な病的変化のことであり、メタボが起こるのは、ミトコンドリアの機能が低下していることが原因なのです。

 

 

太田成男氏はメタボについてこのように述べています。

 

 肥満を中心として糖尿病、高脂血症、高コレステロール、 高血圧、動脈硬化といった病気を「代謝病」といいますが、これらがさまざまな形で組み合わさったメタボは、心筋梗塞、脳梗塞などの心臓や血管の循環器系統 に異常を引き起こすから、大変重大な病気と考えなければいけません。(太田成男『体が若くなる技術』p117)

 

そのメタボ対策としては、ミトコンドリアによる代謝を上げて、内臓脂肪を減らすことが唯一の方法なのだそうです。

メタボ対策はミトコンドリアによる代謝を上げる