ここでは霊芝の免疫力効果について述べています。
霊芝(れいし)とは、サルノコシカケ科に属するキノコの一種であり、別名でマンネンタケとも呼ばれており、中国では古くから幻のキノコとして古くから珍重されています。ほかにも「門出茸」「仙草」「吉祥茸」「霊芝草」「赤芝」などと呼ばれることがあります。
しかしひと口に霊芝といっても様々な種類があり、代表的かつ食用(薬用)に適しているのは、赤芝、青芝、黄芝、白芝、黒芝、紫芝の6種類だとされています。
その霊芝にはカルシウムやマグネシウム、カリウムやナトリウム、鉄、銅、亜鉛、マンガンなどのミネラル類のほかに、β-Dグルカンやトリテルペン類のガノデリック酸などの有効成分が豊富に含まれていると言われています。
そのため、霊芝の免疫力効果には以下のようなものがあるとされています。
特に霊芝はがんに対して強い効果を発揮すると言われています。
その理由は霊芝に含まれる多糖類「β‐Dグルカン」という成分が、人体に備わっている免疫力を高めるとされているからです。これは霊芝に含まれている「β‐Dグルカン」が、がん細胞を直接やっつけるというわけではなく、体内において免疫細胞を活性化させることによって、がん細胞の発生や成長を抑制すると言われているのです。
そのため、β‐Dグルカンはがん細胞に対して攻撃を仕掛けるのではなく、マクロファージやNK(ナチュラルキラー)細胞などをはじめとする免疫細胞を活性化させることにより、結果としてウイルスや癌細胞などを消滅させやすくするということになります。
このように、体の免疫機能、自然治癒力を高めてがんの発生や増殖を抑えるため、β‐Dグルカンによる抗がん治療には毒性や副作用の心配がないとされています。
また、霊芝にはアレルギー症状を緩和する働きもあると言われています。
霊芝にはトリテルペン類のガノデリック酸と呼ばれるものが含まれていますが、ガノデリック酸は免疫に関与しているIgE抗体の過剰な放出を抑制する働きがあるとされています。
そもそもアレルギーとは、一般的に食物やダニ、花粉など、本来は病原性のないものに対して免疫細胞が特別なIgE抗体を作って、過剰な反応を起こしてしまう現象のことをいいます。
IgE抗体は過剰に蓄積されると結果としてヒスタミンを大量に放出し、その結果、くしゃみや鼻水、かゆみといった症状が現れてきます。
しかし霊芝に含まれるガノデリック酸によってIgE抗体の過剰な放出が抑えられることで、アレルギー反応が抑えられため、花粉症やアトピー性皮膚炎をはじめとする様々なアレルギー疾患に効果があるとされています。
ちなみに霊芝はサプリメントから摂取するのが効果的です。