温州みかんの免疫力効果

温州みかんの免疫力効果

温州みかんには、ビタミンCやクエン酸、β‐カロテンなどが豊富ですが、それ以外にも、カロテノイドの一種である「β‐クリプトキサンチン」が含まれています。

 

β‐クリプトキサンチンは活性酸素が体内の健康な細胞を傷つけるのを防ぐ抗酸化作用や、発がん抑制作用といった働きがあることで知られています。

 

また、血糖値を正常に保つ働きを改善したり、マウスの脂肪細胞の肥大化を抑制したりする働きがあることから、糖尿病や肥満の予防に効果を発揮すると言われています。そのためβ‐クリプトキサンチンには高い免疫力効果があるといえそうです。

 

さらに農研機構果樹研究所によると、β‐クリプトキサンチンが閉経後の女性に対して、骨粗しょう症を予防する効果があることが判明したそうです。一般的に女性が閉経するとホルモンのバランスが変わるため、骨粗鬆症にかかりやすくなるとされていますが、β‐クリプトキサンチンの血中濃度が高い閉経女性は、 骨密度が高いことが研究によって明らかになったのです。

 

このことはβ‐クリプトキサンチンが直接作用することで、破骨細胞数が減少するとともに骨吸収が抑制され、骨形成を促進し、骨密度だけでなく骨質や骨代謝も改善したからなのだと言われています。

 

ちなみに「温州みかん」の「温州」とは中国の浙江省にある地名だそうです。しかしどうやら発祥地は鹿児島県で、現在、一般的に「温州みかん」といえば、「愛媛みかん」や「有田みかん」といった日本に出回っているみかんの大半を指しています。