ここでは塩の免疫力効果について述べています。
私たちの生命は海から生まれたため、血液のミネラルバランスは古代の海水とよく似ていると言われています。
そのため、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムといったミネラルのバランスを整えてくれる塩は生命にとって必要不可欠な存在です。
ところが、現代社会においては、「塩」というと、高血圧の原因になるという理由から減塩することが当たり前の風潮になってしまっています。
しかし「塩」についてよく調べていくと、問題になるのは、塩化ナトリウムの純度だけが高い精製塩だということが分かってきます。このあたりのことについて詳しく書かれているのは、村上譲顕氏の『日本人には塩が足りない!』です。
現在、塩事業センターが販売する『食塩』(商品名)は塩化ナトリウムの純度が九九%以上と定められています。また、輸入の天日塩を精製加工した『精製塩』(商品名)の塩化ナトリウム純度も九九%以上です。
そもそも明治時代、塩の専売制度をはじめたときに、「塩=塩化ナトリウム」と考えたことが、「塩化ナトリウムの純度が高いほど高品質な塩である」という「迷信」を作り出してしまったのです。
しかも、このとき同時に「塩化ナトリウム以外のミネラルは不純物である」と誤った認識が広まってしまったのです。(村上譲顕『日本人には塩が足りない!』p46~47)
ナトリウムをとりすぎると、血液中のナトリウム濃度が高くなります。すると、ナトリウムを薄めようとして細胞の水分を吸収したり、かわきを感じて水を飲んだりして、血液量が増えます。限られた血管内の液量が増えるので、血圧が上昇するというわけです。
ただこれは一時的な現象で、ナトリウムは時間とともに腎臓から排出されて、上昇した血圧は自然に解消されます。
ところが、ナトリウムだけを単独に過剰摂取した場合は、体液のミネラルバランスが乱れて、腎臓からナトリウムを排泄することが困難になるのではないかと、私は推測しています。
とすれば、問題は塩にではなく、ミネラルバランスを無視してナトリウムだけを単純に過剰摂取するところにあるのです。(村上譲顕『日本人には塩が足りない!』p77)
ですから、ナトリウムをとるときは、ほかのミネラルもバランスよくとるべきなのです。特に必要なのがカリウム、カルシウム、マグネシウムです。
ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムは「四大ミネラル」とでも呼ぶべき、体にとって大事な無機成分です。
ミネラルバランスが整えば、新陳代謝が促進され、血流はよくなります。
そのためにも、ミネラルバランスの整った、海のエキスとしての塩をとることが何よりも大事だと、私は思っています。(村上譲顕『日本人には塩が足りない!』p82)
塩化ナトリウムの純度が高い塩ではなく、「伝統海塩」と呼ばれる自然塩の不足によってミネラルバランスが崩れてしまうと、高血圧だけではなく、低体温による免疫力の低下が起こってくるといいます。
もし体温が一度でも下がってしまうと、免疫力はかなり低下するとされています。そのため、低体温にならないよう、ミネラルのバランスを整えることは大事です。
また、ミネラルの不足やミネラルバランスの乱れは、うつやアレルギーの症状を引き起こしてしまうとされています。
このことはおそらく、ミネラルにはデトックス(毒出し)効果があるため、からだにとって必要なミネラルが不足してしまうと、体内に毒や不要物が溜まりやすくなってしまうこととも、関係があるのだと思います。
もちろん、だからといって塩をたくさん摂り過ぎることは体に良いことではありません。きちんとした塩を不足しないように適度に摂るようにすることが、免疫力を保つうえで大切なのです。
そのためには、様々な加工食品に含まれている食塩(塩化ナトリウム)を減らすことで、塩分の1日の摂取量をコントロールすることも必要になってきます。
では、人のカラダにとって必要不可欠な塩を摂るには、どのような塩を選べばよいのでしょうか?
ひとくちに塩といってもピンからキリまでありますし、500gで2000円くらいの値段がつけられている塩も珍しくありません。そのため、どの塩が本当に良いのかを識別するのは難しいと思われます。
そこで当サイトでオススメしたいのは、『日本人には塩が足りない!』の著者である故・村上譲顕氏が設立した会社である海の精が販売している伝統海塩「海の精」です。
実際に私自身が購入してみましたが、「海の精」は、からだが思わず欲してしまうような、今まで味わったことがない塩でした。
また値段も500gで1300円程度と、手に取りやすい価格です。
そのため、「海の精」ならば初めての方でも安心して確実に本物の塩を味わうことができます。