スロージョギング健康法

ここでは免疫力を高めるための方法として、スロージョギング健康法をオススメしています。

 

スロージョギング」とはその名の通り、一般的なジョギングよりもスローペースで走るジョギングのことです。このスロージョギングには、競争しようとして無理にペースを上げる必要は無く、笑顔を保てるくらいの自分のペースで行えるという利点があります。

 

激しい運動は体内の活性酸素を増やすことで、免疫力の低下ミトコンドリアの機能低下を引き起こしてしまいますが、ゆっくりとした適度な有酸素運動は、ミトコンドリアを増やして免疫力を高めるだけではなく、認知症やうつの症状を改善するのに効果を発揮するとされています。

 

さらにゆっくりとした有酸素運動であるスロージョギングを行うことは、自律神経のバランスを整えるのに役立ちます。自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが乱れることは、免疫力の低下につながりますが、適度な運動を行うことで、程よく汗をかくことは、呼吸を深め、自律神経のバランスを整えてくれます。

 

そのスロージョギングを行う際のポイントは以下の通りです。

 

スロージョギングを行なうためのポイント

 

  • 走る距離やスピードより、大切なのは「にこにこペース」
  • はじめの目標は1日15分
  • 足の指の付け根で着地する「フォアフット・ランニング」
  • 2本のレールの上を走るイメージで
  • あごをひくのではなく〝あごをあげて〟走る
  • 呼吸は自然にゆったりと
  • 走り終わったらストレッチ

(久保田競 田中宏暁『仕事に効く、脳を鍛える、スロージョギング』より)

 

また、以下の動画も参考にしてみてください。

ストレス対策としても有効なスロージョギング

 

また免疫力の低下の原因のひとつとして、職場や学校の人間関係などによるストレスがありますが、スロージョギングは「ストレスを忘れるための運動」、「ストレスを快楽刺激にするための運動」であるため、ストレス対策としても有効だといいます。

 

 スロージョギングは前頭前野や運動野などを大いに刺激するほかに、ふだん使わない部分の脳をさかんに使用することで、使用している部位を休めることができます。また、これまでにも述べているように、走ることで脳の各部位が発達することに加えて、有酸素運動を行うとBDNFなどの脳細胞を増殖し、保護する物質が放出されます。(久保田競 田中宏暁『仕事に効く、脳を鍛える、スロージョギング』 角川グループパブリッシング p162

 

 これらの物質は傷つけられた神経細胞を保護するとともに、増殖させ、あるいはコルチゾールで短くなったシナプスを再度伸ばす働きを持っています。つまり、ストレスで傷ついた脳が副交感神経の活性化で回復するのを大いに助けてくれるのです。(久保田競 田中宏暁『仕事に効く、脳を鍛える、スロージョギング』 角川グループパブリッシング p162~163

『仕事に効く、脳を鍛える、スロージョギング』
久保田競 田中宏暁『仕事に効く、脳を鍛える、スロージョギング』

ここまで免疫力を高めるための方法として、スロージョギングをおすすめしてきましたが、ぜひスロージョギングを健康法として、身体と心の健康維持のために、毎日の生活に採り入れてみてください。