ここではユーグレナ(ミドリムシ)サプリメントの免疫力効果・効能について述べています。
ユーグレナは、主に淡水域に分布する約0.05mmの単細胞生物で、日本では「ミドリムシ」と呼ばれています。
このユーグレナ(ミドリムシ)は藻の一種でありながら、鞭毛運動をする動物的な性質を持っています。
また葉緑体をもって光合成を行なうという植物の特徴も持つ、不思議な微生物だとされています。
これまでユーグレナ(ミドリムシ)を食用として大量培養することは不可能でしたが、東京大学発のベンチャー企業が、長年の努力の結果、2005年、石垣島での大量培養に成功しました(参考 出雲充『僕はミドリムシで世界を救うことに決めました』)。
そのユーグレナには、ビタミン類9種、ミネラル類14種、アミノ酸18種、多価不飽和脂肪酸など50種類以上の栄養素が含まれています。
さらにユーグレナ(ミドリムシ)には特有の成分として、食物繊維の一種「パラミロン」が含まれています。
このパラミロンは「炭」のように無数の穴をもっており、体内では余分な油を取り込み、体外に排出したり、プリン体を摂取した時に、吸収を抑制したりするといわれています。
そのため、ユーグレナ(ミドリムシ)に含まれているパラミロンは、食物繊維のような働きをするとされています。
またそれだけではなく、パラミロンは乳酸菌の働きを活性化する作用もあるとされているため、ユーグレナ(ミドリムシ)は腸内環境を改善する効果があるといえそうです。
さらにパラミロンは腸管粘膜の細胞を刺激し、免疫機能を高めると言われています。
ちなみに腸はヒトの免疫システムの約7割を担っており、「腸管免疫」とも呼ばれているため、パラミロンによって腸内環境が改善されることは、免疫力を高めるのに効果的だと考えられます。
ユーグレナ(ミドリムシ)が持つ栄養素は59種類にも及ぶことは先程述べましたが、さらにユーグレナには細胞壁が無いため、栄養吸収率が93.1%前後だとされています。
一般的に野菜など植物から栄養を摂取する場合、人間には細胞壁を分解するセルラーゼという成分がないため、よく噛んでも栄養消化吸収率は40%前後だといわれています。
しかしユーグレナ(ミドリムシ)は栄養吸収率が高いため、効率的に栄養素を体内に補給できるという特徴があるのです。
またヒトのからだを構成するための原料となるアミノ酸のバランスが良く、アミノ酸スコアも83と高くなっています。
さらに、主に青魚に含まれており、なかなか摂取にしくいDHAとEPAといったオメガ3脂肪酸も、ユーグレナ(ミドリムシ)には含まれています。
このオメガ3脂肪酸は、からだが不足しがちな必須脂肪酸で、脳の健康を維持したり、体を構成する細胞の細胞膜を、柔らかく、みずみずしいものに保ったりするのに必要になります。
このように、ユーグレナ(ミドリムシ)には、アミノ酸や必須脂肪酸、ビタミン類やミネラル類など、からだにとって必要な栄養素がバランスよく含まれているため、細胞の新陳代謝を良くして免疫力を高めるのにユーグレナは役立つと考えられます。
また、ユーグレナ(ミドリムシ)を効率的に体内に摂取するにはサプリメントがおすすめです。