セロトニントレーニングで脳ストレスを解消する

ここでは脳ストレスを解消するセロトニントレーニングについて紹介しています。

 

セロトニン神経の働きは私達の心身にたくさんの影響を及ぼしているため、「セロトニン神経が活性化していれば、頭がクリアになり、元気がみなぎり、心は安定し、ストレスや痛みに強く、姿勢や表情も引き締まる」のでいいことずくめだと有田秀穂氏は述べています。

 

また、セロトニン神経は「神経の構造を変えられる」限られた特殊な神経であると有田氏は説明しています。

 

セロトニン神経は自己受容体に結合するセロトニ ンの量を感知しながら、セ ロトニンを出す量を調節していると言いますが、セロトニン神経を活性化させ続けると、自己受容体と呼ばれるものの数が減るのだそうです。自己受容体が減ると、セロトニン神経が感知するセロトニン量が減り、抑制機能が弱まることで、セロ トニンの放出量が増えていくと言います。

 

この自己受容体はたんぱく質で出来ており、たんぱく質を作る命令は遺伝子から出ている ため、自己受容体の数が減ると、それをつくらせている遺伝子が変わるのだとしています。

 

それに加えて、「同じ状況を繰り返し続けることで、 遺伝子のスイッチが切り換わり、セロトニン神経の構造が変化」すると述べています。

 

そのため、約三か月間、セロトニンを増やすためのトレーニングを続けると、セロトニン神経の構造が変化していくと言います。反対に「セロトニン神経を弱らせるような生活習慣を続けてしまえば、悪い方に構造が変化してしまう」とも述べています。

 

したがってセロトニン神経を鍛えるトレーニングは、生活の一部としてずっと続けていくことが効果的だとしています。

 

また、始めた当初は少し調子が悪くなりますが、その不調は一時的なものであり、トレーニングを続けていけば次第に心身ともに元気が出てくるとしています。

 

セロトニントレーニングは簡単に行える

 

その脳内のセロトニンを増やすためのトレーニングは、決して難しくはありません。その方法は以下の通りです。

 

一つ目はセロトニン神経を興奮させる光信号である太陽の光を生活に採り入れることです。特にセロトニンは朝に作られるので、朝の太陽の光を浴びることが最 も有効だとしています。

 

また、メラトニンという睡眠をもたらすホルモンの材料はセロトニンであるため、規則正しい生活を送り、なるべく太陽の光を浴びるよう心がけることは、不眠症の解消にもつながると言います。

 

二つ目はウォーキングやジョギング、水泳やダンスなどのリズム運動を行うことです。有田氏によれば程よいリズム運動はセロトニン神経を活性化させるのだそうです。

 

また太鼓を叩いたりガムをかむことも、特殊な例ですが、一定のリズムで行えば、立派なリズム運動になるのだとしています。さらに深い呼吸のリズムを意識した坐禅や瞑想を行うことも効果的だとしていま す。

 

無理に長時間、激しい運動をしようとはせず、一日に最低五分、長くても三十分程度、その日の体調や天候などに合わせて、楽しく行うことが、毎日あきらめずにリズム運動を続けるコツだと述べています。

 

以上が、脳ストレスを解消するためのセロトニントレーニングについて紹介ですので、心の免疫力を高めるためにも、ぜひ試してみてください。

脳ストレスを解消するセロトニントレーニング