海苔(のり)の免疫力効果

海苔の免疫力効果

ここでは海苔の免疫力効果について述べています。

 

おにぎりやお茶漬けなどで日本の食卓に欠かせない海苔(のり)ですが、実は海苔には少ない質量の中にかなり豊富に栄養成分が含まれています。

まず、海苔に含まれるたんぱく質はアミノ酸スコアが大豆よりも高く、非常に良質であることが知られています。さらに海苔にはベータカロテンが含まれており、小腸で吸収されたベータカロテンは、必要な分だけビタミンAに変換されます。

 

そのビタミンAは皮膚や粘膜などの健康を保つ働きがあり、不足するとのどや鼻から細菌やウイルスが侵入しやすくなるため、風邪などの感染症にかかりやすくなるとされています。しかしたったの海苔二枚で育ちざかりの子供に必要な量が補えると言われています。

 

他にもビタミンB1、ビタミンB2などのビタミンB群が海苔には含まれています。ビタミンB1は糖質、ビタミンB2は、糖質脂質タンパク質からのエネルギーの生成に関わってくる大切な栄養素です。不足すると疲労が溜まりやすくなるとされますが、海苔約3枚分で成人女性の1日の必要量が補えるとされています。

 

また、海苔の約3分の1は食物繊維で、 ほうれん草の約2倍近くも含まれています。食物繊維には腸内をきれいにしてくれるはたらきがありますし、コレステロールを吸着して体外に排泄し、発がん物 質なども外に出すはたらきもあります。

 

そのため、動脈硬化症や糖尿病、大腸ガンなどの生活習慣病を予防してくれると言います。さらに海苔の食物繊維は水 溶性のため、胃壁や腸壁を傷つけることなく穏やかな整腸作用を行ないます。

 

そのほか、鉄分やカルシウムといったミネラルも 豊富です。鉄分は身体の全身に酸素を運ぶ大切な役割を果たしていますが、現代人は知らない間に鉄分が不足し、鉄欠乏性貧血に陥っている場合が多いと言われ ています。

 

しかし海苔約5枚分で、牛レバー1切れ分に相当する鉄を補えるとされています。また、カルシウムも現代人は不足しがちですが、海苔に含まれるカルシウムは牛乳などに比べると吸収されやすく骨を丈夫にするので、骨粗しょう症の予防にも効果的です。

 

それ以外では、EPA(エイコサペンタエン酸)も海苔には豊富に含まれています。EPAには中性脂肪や悪玉コレステロールを減らしたりする効果があるため、動脈硬化を防ぎ、血栓症や心筋梗塞、生活習慣病の予防に力を発揮すると言われています。

 

そのため、海藻類のなかでも海苔は免疫力を高める食べ物だといえるのです。