普段から食生活の改善によって免疫力を高めるためには野菜を多く摂る必要があります。新鮮な野菜には、ビタミン類が豊富に含まれていますし、腸内環境を改善するために大切な食物繊維も豊富に含まれています。

また、免疫力の向上に効果的な化学成分であるファイトケミカル・ポリフェノールもたくさん含まれているため、野菜を日頃から多く摂るようにすることは、風邪や感染症の予防にもつながります。

さらにファイトケミカルやその一種であるポリフェノールには強い抗酸化作用があるため、活性酸素の攻撃によって細胞の老化を防いだり、活性酸素が遺伝子を傷つけてがんなどの病気を引き起こすのを妨げたりします。そのため、ファイトケミカルやポリフェノールが豊富に含まれた野菜には生活習慣病を予防する効果もあるのです。

ちなみにファイトケミカルはたくさんの種類のものを組み合わせることによって強い免疫力効果を発揮すると言われていますので、ひとつの野菜を偏って摂るのではなく、様々な種類のものをまんべんなく食べるようにすることが、免疫力を向上させる秘訣です。

近年は加工食品やファーストフードの普及によって野菜不足が深刻化しています。また野菜を加熱してしまうことによって大事な酵素やビタミンが失われてしまうという問題もあります。

その野菜不足を補うために、コンビニエンスストアのサラダを買って食べたり野菜ジュースを飲むようにしている方も多いのかもしれませんが、それらの野菜は加熱と消毒によって大半の栄養素が失われてしまっていると言われています。そのため、野菜の摂取をコンビニエンスストアのサラダや野菜ジュースばかりに頼ると、なかなか栄養不足は解消されていきません。

したがって、野菜不足を改善していくためには、最初からサラダやジュースになっているものばかりを選ぶのではなく、なるべくスーパーや八百屋に足を運び、加工されていない野菜を自ら選び調理するという習慣をもつことも必要です。