大豆の免疫力効果

大豆の免疫力効果

ここでは大豆の免疫力効果について述べています。

 

大豆は良質のたんぱく質が豊富に含まれているために「畑の肉」と呼ばれています。

 

その理由は大豆のたんぱく質が動物性たんぱく質に似ており、しかもからだの成長を促したりからだを作ったりするホルモン(インスリン様成長因子1)を、動物性たんぱく質よりも無理なく促してくれるからです。

 

それ以外にもビタミン類やミネラル類といった免疫機能に関わる栄養素がバランス良く含まれていることが知られています。

そのほか大豆にはリノール酸やα‐リノレン酸といった血中コレステロールを低下させると言われる必須脂肪酸(多価不飽和脂肪酸)や、コレステロール値を下げるはたらきがあるサポニンやレシチンが含まれているため、高脂血症や生活習慣病の予防に免疫力効果を発揮するとされています。

 

 

また、大豆に含まれている栄養成分で特に注目されているのが、「イソフラボン」です。イソフラボンはポリフェノールの一種であり、活性酸素による細胞の酸化(サビつき)を抑えてくれます。

 

さらにイソフラボンは女性ホルモン「エストロゲン」と似ているため、エストロゲンの減少によって引き起こされる更年期障害の症状を改善したり、骨粗しょう症を予防したりする効果があるとして注目されています。

 

それに加え、イソフラボンにも血中のコレステロールを抑える働きがあるとされています。

大豆に含まれるホスファチジルセリン

大豆に含まれるホスファチジルセリンに注目

 

他にも、「ホスファチジルセリン」という人間の体を構成している細胞の膜に存在するリン脂質の一種が大豆には含まれています。リン脂質とは細胞膜を形成している主な成分のことで、体内で脂肪が運搬・貯蔵される時にたんぱく質と結びつける役割を果たし、情報の伝達にも関わっています。

 

ホスファチジルセリンは特に脳や神経組織に存在しており、スムーズな情報伝達を行うことにおいて特に重要な役割を果たしています。

 

ホスファチジルセリンは体内で合成される成分ですが、大豆などの食物由来のホスファチジルセリンは、そのままでは脳の関所の役割を果たす血液脳関門を通過することができないため、一度分解されてから脳内に入り、再び合成されるとされています。

 

 

そして脳内に入って再合成がなされると、アセチルコリンやドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質を生産し、分泌量を増やすと言います。

 

そのことに よって情報伝達機能が高まるとされているため、ホスファチジルセリンは加齢とともに生じてくる神経伝達障害や、代謝の衰え、記憶力や判断力の低下などに対 して改善をする効果があるそうです。

 

ホスファチジルセリンには、脳機能の改善、アルツハイマー病の予防などの効果があると考えられていますが、それらの効果を発揮するには、充分な量を最低でも1~2ヵ月は摂取することが必要だと言われています。

 

そのため食材だけで補うのは難しいとされていますが、ホスファチジルセリンという脳機能に関わる成分が大豆に含まれていることは注目に値します。

 

以上が大豆の免疫力効果についてです。

大豆の免疫力効果