酵素を増やす健康法

免疫力を高めていくには、酵素を体内に増やしていくことが必要になってきます。

 

では、なぜ酵素を増やすことが免疫力を高めるために大切な役割を果たすのかと言えば、体内の酵素が増えれば増える程、代謝の能力が高まるからです。また、最大の免疫器官と言われる腸の腸内環境が改善されるからです。


近年、免疫機能は小腸に70%、大腸に10%、つまり8割近くが小腸の粘膜である腸管に存在しているという事実が明らかになってきましたが、腸内の善玉菌が不足していると、免疫機能の98%は眠ったままなのだと言います。

 

そのため、免疫力向上のために腸内の善玉菌を増やしていくには、酵素が必要になってくるのです。また、腸内環境を整える栄養成分としては、善玉菌のエサになり、排便を促す食物繊維ビフィズス菌、乳酸菌などが挙げられます。

 

それでは、腸内環境を良くするために、なぜ酵素が必要になるのでしょうか?

 

その理由としては酵素に「消化」と「代謝」という二つの大きな役割があることが挙げられます。

 

「消化」とは 食べ物に含まれるたんぱく質、炭水化物、脂質の三大栄養素を、分子レベルにまで分解して吸収する働きのことです。

 

一方「代謝」とは、腸壁で 吸収された栄養分子を、エネルギーに変換させる働きのことで、「代謝」は免疫機能や自然治癒力の維持、細胞の修復など、ありとあらゆる生命活動に関わっています。

 

この酵素が体内に常に多く存在していれば、「代謝」も「消化」もスムーズに行われるため、何も問題はないのですが、この酵素が一生のうちに作られる総量は個人でそれぞれ決まっているうえ、その生産量は年齢を重ねるごとに減っていきます。

 

体内酵素の不足は免疫力低下の原因

 

40~50代になってどことなく体が不調に陥ったり、疲れが取れにくくなったと感じたりするのは、加齢による酵素の不足が大きな原因だと考えられています。

つまり、酵素が不足してしまうと、その分、体の「消化」と「代謝」の機能は衰えてしまうのです。また、体内で作られる酵素は「潜在酵素」と呼ばれており、必要に応じて「消化酵素」と「代謝酵素」としてそれぞれの役割に配分されています。

 

しかし、普段からの食べ過ぎによって、食事の度に大量の食物が胃の中に入ってくると、潜在酵素は「消化」の方ばかりにまわされて激しく消耗 してしまい、その分「代謝」の働きがおろそかになってしまいます。

 

ちなみに消化の役割を持つ酵素は、生の野菜や果物、発酵食などに含まれているため、日頃の食事から補うことが出来ますが、この食物に含まれる酵素(食物酵素)が近年は食生活の変化によってなかなか補充しにくくなっています。

 

その原因は、加熱食や工場で製造された加工食品が増加したことです。酵素は熱に弱い性質があるため、加熱して50℃を超えてしまうと失活(効果が失われる)してしまうのです。そのため、火を通した加熱食や加工食品のほとんどには酵素が含まれていません。

 

また、生の野菜や果物も農薬やビニールハウスでの栽培によって、栄養価が数十年前と比べるといちじるしく低下していることも、酵素が不足している理由として挙げられます。

 

さらに、食べ過ぎや加熱食・加工食品ばかりを摂ることは、「消化不良」を引き起こす原因になります。「消化不良」とは、酵素のちからをもってしても、分解しきれないたんぱく質や炭水化物、脂質が腸内に止まり、停滞便として残留し続けることで、腐敗や異常発酵、酸敗といった現象を起こすことです。

 

この消化不良は、腸内環境を悪化させ、強烈な発がん性物質などを作り出す原因にもなるため、なるべく消化不良を起こさないよう普段から気をつける必要があります。消化不良を防ぐには、少食を心がけ、よく噛んで食べることが重要です。

 

また、酵素の浪費につながる過剰な動物性たんぱく質や砂糖(ショ糖)、酸化した油やトランス脂肪酸、食品添加物などを普段の食生活でなるべく避けることも大切です。

 

酵素の働きと免疫力を高める方法

 

ここで、酵素の働きを高めると共に、免疫力を向上させる方法を以下に挙げてみます。

 

  • 食物酵素が多く含まれた生野菜や果物、発酵食を中心にした食生活を送る(生食と加熱食の割合は6対4が理想)。
  • 食事をする際は腹八分を心がけ、よく噛んで食べるようにする。
  • 過剰な動物性たんぱく質や砂糖(ショ糖)、酸化した油やトランス脂肪酸など質の悪い油、食品添加物などは、酵素を浪費する原因になるので、なるべく避けるようにする。
  • 酵素は眠っている間に作られるため、規則正しい生活を送り、充分な睡眠時間を確保するようにする。
  • 酵素と共に食物繊維やビフィズス菌、乳酸菌を摂ることで腸内環境を改善していくことも大切。
  • ビタミンやミネラル、良質な水は、酵素の働きをサポートする。

 

このように、酵素を体内に増やしていき、消化・代謝の能力を高めていくことは、消化不良を未然に防ぎ、腸内環境の改善、すなわち免疫力の大きな向上につながっていきます。

 

また、酵素にはSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)といった、細胞をサビつかける活性酸素の害を減らす抗酸化作用もあります。

 

そのほか、補酵素であるビタミンや補助因子であるミネラル、良質な水などは、酵素の働きを助けてくれますので、体に摂り入れることも大切です。

 

なお、日頃の生活において、生の野菜や果物を摂るのが難しいという方は、新谷酵素二年熟成みやびの食物酵素100などの酵素サプリメントを摂ることで、不足しがちな酵素を補うのも有効な手段です。

 

より詳しい酵素の内容については「酵素免疫生活」をご参照ください

酵素と免疫