口呼吸ではなく鼻呼吸を行うことは免疫力を高めるために必要です。
現代社会は、ホコリやダニなどのハウスダストや自動車の排気ガス、工場から出る煤煙や粉塵などに含まれる化学物質などが、大気中にたくさん漂って います。
しかし人間の鼻の鼻腔には空気中のそのような有害物質や細菌を体内に侵入させないように、細かい線毛がびっしりと生えています。また冷たい空気や乾燥した空気が肺に入り込まないよう、加温・加湿機能も備わっています。
ところが、本来食べ物の通り道である口を気道にしてしまうと、知らず知らずのうちにホコリやチリなどが知らず知らずのうちに体内に入り込み、からだじゅうを蝕んでいきます。
下手をすると風邪や肺炎だけではなく、深刻な疾患を引き起こしてしまう可能性も考えられます。
そのため、有害な物質が体内に入り込まないよう、つねに鼻呼吸をすることが大切です。
医学博士の西原克成氏は『免疫力を高める生活』のなかで口呼吸の弊害として以下を挙げています。
そのため、普段から口ではなく鼻で呼吸を行うことは、免疫力の低下によって病気が起こってくるのを防ぐために必要になってきます。
特に、日常生活においては、気づかないうちに口呼吸を行っていることも多いので、一日のなかでなるべく口呼吸しないように意識してみることは、様々な疾患を予防すると共に、鼻水などのアレルギー症状を改善するのにも有効だと思われます(鼻水・鼻づまりのより詳しい情報について「鼻水・鼻づまり解消生活!」を参照してください)。
もし、鼻がつまっていて呼吸をしづらい場合は、出来るだけ早く鼻づまりを直すことが必要です。
家庭で鼻づまりを直す方法としては、小鼻の脇にある「迎香」と呼ばれるツボを中指で回転させるように押すことや、濡らしたハンドタオルを電子レンジで30秒程度温め、火傷に注意しながら覆うようにして鼻の上に置き、鼻を温めることなどがあります。
また、耳鼻科では鼻づまりの治療にスチーム吸入器(ネブライザー)が使われていますが、現在は家庭用でも(A&Dの「ホットシャワー5」など)本格的なものが多く販売されているので、そのような家庭用吸入器を導入してみるのも、鼻づまりを治して免疫力を高めるための一つの手段です。