ここではオリゴ糖の免疫力効果について述べています。
糖質のうちでも、オリゴ糖はヒトの大腸で有用菌として働いているビフィズス菌のエサになるため、オリゴ糖を普段から摂るようにすることは、腸内環境の改善と免疫力を高めるのに効果的です。
なぜなら、ヒトの腸は免疫システムのおよそ7割を担っているため、もしオリゴ糖によって腸内細菌のバランスが整えば、腸内環境は改善されていき、そのことによって免疫力の向上が期待できるようになるからです。
ちなみに大腸内のビフィズス菌のエサになる理由は、単糖類(ブドウ糖と果糖)や二糖類(ショ糖)と比べると、胃や小腸で消化されにくく、大腸まで届くという難消化性の性質をもっているからです。
そのオリゴ糖とは、一般的には炭水化物が分解した時にこれ以上分解できない最小単位である「単糖」が3~10個結びついたもののことを指し、オリゴ糖には、イソマルトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、ダイズオリゴ糖、乳果オリゴ糖などの種類があります。
もともとオリゴ糖は虫歯にならない甘味料として開発されていましたが、東京大学名誉教授の光岡知足氏の研究室で、オリゴ糖には酸性に強いビフィズス菌の増殖を促す性質があることが分かってきたと言われています。一方、酸性に弱い腐敗菌にはオリゴ糖はほとんど利用されません。
そのほか、このオリゴ糖の特性に関して、腸の専門家の松生恒夫氏は「難消化性(低エネルギー性)」、「う蝕性」、「整腸作用」を挙げています(参考 『腸に悪い14の習慣』)。
このうちの「難消化性」については、松生恒夫氏は「消化管(小腸)では吸収されず大腸に到達し、腸内細菌によって発酵され、酢酸、プロピオン酸、酪酸などの短鎖脂肪酸となって吸収される」ものであるとしています。
また酸性に強いビフィズス菌によく利用されるため、ビフィズス菌を増やす効果があると共に整腸作用があり、さらに虫歯になりにくい「う蝕性」という性質が難消化性オリゴ糖にはあると述べています。
オリゴ糖が豊富に含まれているのは主にたまねぎやゴボウ、キャベツやアスパラガスなどの野菜類、 りんごやバナナ、ブドウなどの果物類です。
それに加えて、サトウキビやはちみつ等にも多く含まれています。
ところで、オリゴ糖は消化酵素による消化を受けず、血中インスリンの濃度にもほとんど影響を与えないとされているため、糖尿病の方や、血糖値への影響が気になる方でも安心だと言われています。
ちなみにビフィズス菌のエサになってくれるオリゴ糖は、甘味料として砂糖の代わりに使えるオリゴ糖シロップや、粉末状のオリゴ糖サプリメントなどで、手軽に摂れるようになっています。
そのため、毎日飲むコーヒーやココア、紅茶などに加えてみると、腸内細菌のバランスを整えるのに効果的だといえます。
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