ここではリンゴンベリーの免疫力効果について述べています。
「リンゴンベリー」とは、ツツジ科の低木になる赤い小さな果実のことで、主に北欧やユーラシア大陸北部に自生しており、氷点下30℃の厳しい寒さに耐え抜いて真っ赤な実を付ける、非常にパワフルな植物だとされています。
日本では「コケモモ」という名で知られ、北海道から九州までの高山帯に分布しているとされています。
この「リンゴンベリー」(コケモモ)には、ビタミンAやビタミンE、ビタミンCなどのビタミン類が含まれています。
また、マンガン、カリウム、カルシウム、リンなどのミネラル類、さらにベリー類特有のアントシアニンや、レスベラトロールをはじめとしたポリフェノール類、食物繊維などの栄養素・成分を豊富に含んでいます。
さらに、リンゴンベリーに含まれるレスベラトロールやプロアントシアニジンといったポリフェノール類には、活性酸素による細胞の老化・サビつきを防ぐ強力な抗酸化作用があるとされています。
必要以上の活性酸素は、細胞内のミトコンドリアの機能を鈍らせて免疫力を低下させるといわれていますが、抗酸化作用があるポリフェノール類を多く摂るようにすることで、細胞のサビつきを防ぐようにすることは、免疫力を高めることにもつながっていきます。
さらにリンゴンベリーは、ポリフェノール類に加えて、過酸化脂質を防ぐビタミンEや、代謝に深く関わるビタミンB1、ビタミンB2なども含まれており、これらの栄養素も免疫力を高めるために役立ってくれそうです。
ちなみにこのリンゴンベリー(コケモモ)は、パウダーやサプリメント、ジュースなども販売されていますが、ジャムをパンに塗るなどして食べるのがお手軽だと思われます。
実際、リンゴンベリーの原産地だとされるフィンランドやスウェーデンといった北欧では、リンゴンベリーは非常に身近な食材であり、ジャムやソースにして食されているといいます。