喫煙や過度の飲酒は免疫力低下の原因

喫煙と過度の飲酒免疫力の低下の原因になります。

 

タバコ を吸うと、煙とともに一酸化炭素が体内に侵入し、ヘモグロビンと結びついてしまいます。そのため、ヘモグロビンと本来結びつくはずの酸素が、全身に行き渡 りにくくなります。喫煙により体内で慢性的な酸欠状態が起こると、栄養分が全身に行き渡らなくなるため、老廃物を排出する力も衰えていきます。

 

他にも、喫煙をするとタバコのニコチンが血管を収縮させると血行が悪くなるため、血液中の免疫細胞の働きが阻害されます。さらに、タバコの煙に含まれる成分が、肺の免疫系の代表的な細胞である「肺胞マクロファージ」に悪影響を及ぼし、免疫機能を低下させると言われています。

 

また、アルコールの過剰摂取も免疫力を下げることになるので禁物です。アルコールは肝臓で分解されると「アセトアルデヒド」という物質に変化しますが、そのアセトアルデヒドは、近年の研究で人の染色体・遺伝子を傷つけてしまうことが明らかになってきました。

 

遺伝子が傷つけられると、その細胞 がガン化する可能性は高くなります。免疫系の中のNK(ナチュラルキラー)細胞はガン細胞を攻撃して腫瘍化を防ぎますが、ガン細胞が増えすぎるとNK細胞 の攻撃が追いつかなくなってしまいます。

 

しかも血中のアルコール濃度が一定以上になると、NK細胞の活性は大幅に下がるため、お酒の飲み過ぎはガン発病のリスクを大きく上げることになります。

 

少量のアルコールによる「ほろ酔い」は血管を拡張し、副交感神経が優位になるので、ストレス解消にも役立ちます。しかし、それはほんの短い時間でしかなく、それ以上飲み続けると、今度は興奮状態になり交感神経が緊張した「悪酔い」の状態になります。

 

交感神経の緊張状態が長く続くと、血液中の顆粒球が増加し、死んだ顆粒球からは活性酸素が増加し、健康な細胞を攻撃するようになります。そうすると、細胞が酸化してしまうため様々な疾病の原因になります。

 

以上が、過度の喫煙と飲酒が免疫力を低下させる理由です。

喫煙と飲酒が免疫力を低下させる理由