マグネシウムの免疫力効果

ここではマグネシウムの免疫力効果について述べています。

 

ミネラルの一種であるマグネシウムには、骨を丈夫につくる効果、高血圧予防効果、心疾患予防効果、精神を安定させる効果などがあります。

 

マグネシウムは細胞内に広く分布し、様々な生理作用に関わっています。また、体内にあるマグネシウムの約3分の2は骨に存在し、カルシウムやリン酸と共に重要な骨の構成成分となり、骨の弾力性を維持する働きをしています。

 

残りのマグネシウムのほとんどは筋肉などの細胞内に存在しており、核やミトコンドリア内、細胞質などに分布し、約300種類の酵素反応に補助因子として関わっています。この酵素反応を介してマグネシウムは生命維持に欠かせないエネルギーの産生に関係しています。

 

さらに、体温の調節、神経の伝達作用、筋肉の収縮作用、ホルモンの分泌などの働きにも関与しています。

 

ほかにも、水分が大腸に吸収されるのを防ぎ、腸内の水分を増やして便を軟らかくするとされており、便秘の予防・改善に効果を発揮するといわれています。

 

それに加えて、マグネシウムは胃液によって溶け、小腸で吸収されますが、マグネシウムの腸管からの吸収は、一緒に摂取したカルシウム、リン、フィチン酸などによって悪くなるとされています。マグネシウムは体に取りこまれると骨に貯蔵されますが、欠乏すると骨から血中に溶けだしてしまう性質があります。

 

ちなみに、カルシウムとマグネシウムのバランスは2:1が理想だとされていますので、カルシウムとのバランスを大切にすることが、骨の健康維持には重要になってきます。

 

そのほか、アルコールやカフェイン入りの飲料を飲んだ時はマグネシウムを消費しますので、普段からそれらの飲料を多く飲んでいる場合は、マグネシウムが不足しないよう注意が必要です。

 

マグネシウムは野菜や大豆、玄米、アーモンド、ごまなどの種子類に多く含まれていますが、特に豊富に含んでいる食品としては、そばや絹ごし豆腐、キンメダイなどが挙げられます。

 

欠乏症に関しては、ストレス時にマグネシウムの必要量が高まるため、注意が必要です。慢性的に欠乏した場合は、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患が起きやすくなると言われています。また、神経過敏症や、皮膚や筋肉などの軟組織へのカルシウムの沈着が見られるとされています。

 

過剰摂取については、尿中への排泄量が増えるため、過剰症は発生しにくいとされていますが、腎機能の障害と重なると、低血圧や筋肉麻痺が現れると言われています。

 

以上がマグネシウムの免疫力効果についてです。

マグネシウムの免疫力効果