ピントフリーズ現象を改善「カシスアントシアニン」

ベリー類のひとつで、ブルーベリーやサンタベリーによく似た小さく丸い果実を実らせるカシスには、実は多くの栄養素が含まれています。特にビタミンCがオレンジの約3倍も含まれており、そのほか、ビタミンAやビタミンEなども豊富です。

 

さらに、カリウム、マグネシウム、カルシウム、鉄、亜鉛、銅などのミネラル類も多く含まれています。そのほか食物繊維の含有量も、果物の中ではトップクラスです。

 

食物繊維には腸の蠕動(ぜんどう)運動を促し、腸内に溜まった余剰物を排出することで腸内環境を整える働きがあります。腸内環境が整うと、善玉菌が増え、多く免疫細胞が集まっている腸の機能(腸管免疫)が高まるため、食物繊維の摂取は、免疫力を高めるのに効果的です。

 

このように、カシスには他の果物よりも栄養素が豊富に含まれている特徴があるのですが、その中でも特に注目したいのが、カシスに含まれている「アントシアニン」 です。

 

ブルーベリーや紫いもなどに多く含まれていることで知られるアントシアニンは、有色野菜や果物の赤紫色を構成する色素成分のことで、ほとんどの植物に含まれる、光合成によってできた植物の色素や苦味の成分「ポリフェノール」の一種です。

 

「ポリフェノール」には、太陽光の紫外線や、過度のストレス、激しい運動などで生じた「活性酸素」が健康な細胞を攻撃して老化を促すのを防ぐ「抗酸化作用」があると言われています。

 

それ以外にも、アントシアニンは目の網膜にある「ロドプシン」というたんぱく質の合成を助けるため、眼精疲労や緑内障などに強い効果を発揮することがよく知られています。そのため、近年はブルーベリーのサプリメントが目の健康補助として販売されているのをよく見かけるようになりました。

 

そのアントシアニンが、何とカシスにはブルーベリーの4.3倍も多く含まれているのです。また、ブルーベリーよりもアントシアニンが多いとされる ビルベリーよりも1.4倍多く含まれているとされていますから、カシスにはかなりの量のアントシアニンが含有されていると言って良いでしょう。

 

さらにカシスには、ブルーベリーやビルベリーにはない、「デルフィニジン-3-ルチノシド(D3R)」や「シアニジン-3-ルチノシド(C3R)」といったカシス特有のアントシアニンの成分が含まれているのです。

 

このカシス特有のアントシアニンの成分は、「ピントフリーズ現象」に効果を発揮すると言われています。「ピントフリーズ現象」とは、パソコンのモニターなどを長い時間見続けた際に、ふと遠くを見ると視界がぼやけたりかすんだりして、焦点が合わなくなる現象のことを指します。

 

実はこの「ピントフリーズ現象」が起こるのは、目の中の「毛様体筋」という、ピントを合わせるための筋肉が凝った状態になり、目の焦点の調節がうまく出来なくなって、一時的な近視状態になってしまうためだと言われています。

 

しかしカシス特有のアントシアニンには、目の中の毛様体筋に作用し、毛様体筋の凝りをほぐすことによって、ピント調節機能の改善する働きがあることが、「日本カシス協会」の研究実験などによって判明してきたとされています。

 

カシスアントシアニンは眼精疲労にも効果を発揮

 

さらに、近くの点を見続けることによって、毛様体筋の緊張状態が続き、それによって屈折調節力が低下してしまうと、眼精疲労が生じ、一時的な近視化に陥 るとされています。しかし、そのような眼精疲労の改善にも、カシスのアントシアニンは効果を発揮することが分かってきたそうです。

 

また、カシスの豊富なアントシアニンにビタミンやミネラルといった栄養素が加わることで、のどや鼻の粘膜の働きを高めてウイルスの侵入を防いだり、インフルエンザウイルスを不活性化したりする作用もあることも明らかになってきたと言います。

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このように、カシスは「ピントフリーズ現象」をはじめとした眼の健康だけではなく、インフルエンザの予防にも効果を発揮するスーパーフルーツであると思われますが、毎日の食生活にカシスを採り入れるのは、簡単ではないと思います。

 

そこでオススメしたいのが、「カシスパウダー」です。カシスパウダーならば、ヨーグルトに混ぜたり、牛乳に溶かしたりして、手軽にカシスの栄養成分を普段の食生活に採り入れることが出来ますので、アントシアニンの優れた免疫力効果を得たい方は、ぜひ一度試してみてください。

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