免疫力を高める食べ物 お茶類

ここでは緑茶や麦茶ルイボスティーなど、お茶類の免疫力効果を紹介しています。

 

緑茶の免疫力効果

緑茶は日本人にとって馴染み深い飲みものですが、この緑茶には健康維持や免疫力効果を高めるのに必要な、からだに良い栄養成分が多く含まれています。

 

そのからだに良い栄養成分とは、皮膚や粘膜の健康維持に欠かせないビタミンCやビタミンB2などのビタミン類や、生体調節作用のあるミネラル、また、抗菌・抗ウイルス作用などがあるサポニンなどです。

緑茶の免疫力効果

しかし何といっても緑茶のなかでも最も注目されているのは、お茶の渋み成分である「カテキン」だと思われます。近年、この「カテキン」の効能が盛んに宣伝されるようになり、コンビニエンスストアなどでは「カテキン緑茶」といった商品が目立つようになりました。

 

緑茶に含まれるカテキンは「ポリフェノール」の一種で、アントシアニンやイソフラボンと同様、そのうちの「フラボノイド」に分類されます。1929年に理化学研究所の辻村博士らによって初めて存在が確認され、茶葉中に形の違う4種類のカテキン(エピカテキン・ガロカテキンガレート・エピガロカテキン・エピガロカテキンガレート)が存在していることが分かっています。

 

カテキンの主な免疫力効果は、強い抗酸化作用です。老化やガンの原因でもある、活性酸素による細胞のサビつきをカテキンは防いでくれます。その力はビタミンEの50倍もの力を持つとも言われています。そのため、この抗酸化作用を利用して、肉や魚などの脂質や食用油の酸化を防ぐ品質保持剤として用いられるほどです。

 

またカテキンは肝臓でつくられる胆汁酸の排泄を促進し、血中のコレステロールの増加を防ぐ働きがあるため、血液中のコレステロール値を下げてくれます。血中コレステロール値を正常に保ってくれるため、動脈硬化などの生活習慣病の予防に効果的です。

 

そのほか、脂肪の吸収をゆるやかにしたり血糖値の上昇を抑えたりする免疫力効果があります。そのため、生活習慣病の予防に力を発揮するとして期待され、特定保健用食品(トクホ)として流通しています。

 

それ以外にカテキンには抗菌・殺菌作用があるため、寿司屋での食事の最後に「あがり」として飲まれるなど、食中毒を予防してくれています。

 

以上が緑茶が免疫力を高める理由です。

緑茶は免疫力を高める