ミトコンドリアの機能低下で免疫力は下がる

免疫力の低下に関しては、細胞内のミトコンドリアの働きと関係していることも分かっています。ミトコンドリアは細胞内で酸素やビタミンミネラルなどの栄養素を血液中から採り込み、「ATP(アデノシン三リン酸)」と呼ばれるエネルギーを作り出しています。

 

このエネルギーによって人間は体温の維持や筋肉の収縮、神経活動など、大事な生命活動を営んでいます。

 

また、ミトコンドリアはヒトの体の細胞の新陳代謝を行うという重要な役割を果たしています。そのため、ミトコンドリアは細胞の新しく生まれ変わる力に関わっており、ミトコンドリアの働きが阻害されてしまうと、それだけ細胞の成長や新陳代謝が妨げられてしまいます。

 

しかも、ミトコンドリアは細胞が体内の有毒物質を消化する働きにも関わっているため、ミトコンドリアの機能が弱まると、そのぶん免疫力も下がって病気になりやすくなります。

 

ミトコンドリアの働きの障害となる要素としては、ビタミンやミネラルなどの栄養素の過不足、血液中に侵入したウイルスや細菌、人間にとって不適当な外部からの重力や気圧、温度、さらに、ストレスや過剰な紫外線、激しい運動などによって生じる活性酸素などが挙げられます。

 

これらの要素によってミトコンドリアの働きに障害が起こると、スムーズに細胞の新陳代謝が行なわれなくなり、老化が早まったり、病気になりやすくなったり します。

 

そのため、栄養の過不足を避けたり、鼻呼吸を徹底することで細菌やウイルスの侵入を防いだりすることや、活性酸素が発生するような状況を回避したりすることで、ミトコンドリアの働きを阻害しないようにすることも、免疫力の低下を防ぐための手段だといえます。

免疫力向上生活