生活環境の悪化も免疫力低下の原因

生活環境の悪化の悪化も免疫力低下の原因

普段の私たちを取り巻いている生活環境も免疫力の低下に関わってきます。

 

まず最初に挙げられるのは、屋内で発生するホコリやカビ、ダニなどの問題です。それらには雑菌や細菌が混ざっている可能性があるため、体内への侵入を簡単に許すと病気を引き起こす原因になります。

 

また、ホコリをたくさん吸い込むことによって、リンパ球が過剰反応を起こし、アレルギー症状につながる場合があります。そのため、たくさんのホコリが溜まっている部屋で生活しないようこまめに空気の入れ替えや部屋の隅々まで行き届いた掃除をすることで、清潔感を維持する事が大切です。

 

次に屋外においては、例えば自動車や工事現場の騒音に長くさらされることで過剰にストレスを感じた場合、交感神経が緊張し続けることで顆粒球が増え、体温の低下と共に活性酸素が発生し、健康な細胞を攻撃するので、病気になる可能性が高まります。

 

さらに活性酸素は太陽の強い紫外線やLEDの青い光、電化製品の電磁波によっても発生すると言われているため、なるべく有害な光を防ぐようにすることが大切です。

 

このように私たちの生活環境には病気を引き起こす要因が多数見受けられますが、細菌や雑菌に神経過敏になりすぎて「抗菌グッズ」を使いすぎたり、ストレス を全く感じないような生活を送ろうとしたりすることは、体内に侵入した「抗原」に対する「抗体」を免疫細胞が作らないことにつながってしまいます。

 

過度の「清潔志向」や「キレイ社会」は体内の免疫システムの成長を抑制してしまうのです。実際、免疫機能が低下してアレルギー症状に悩まされる方の免疫細胞(特にT細胞)のバランスは崩れていると言われています。

 

病気を恐れることが逆に免疫力の低いからだへと変化してしまうこともあるので、むやみやたらと雑菌を排除しようとするのではなく、交感神経と副交感神経が交互に働くようなバランスの良い生活を送ろうとする態度が大事だと言えます。

 

以上が、生活環境の悪化が免疫力の低下の原因になる理由です。

生活環境の悪化は免疫力の低下の原因