ナスの紫紺色の皮に含まれている、ポリフェノールの一種であり、アントシアニン系色素である「ナスニン」には、高い免疫力効果があるとして注目されています。
ナスニンはブルーベリーなどに多く含まれているアントシアニンと同様、眼精疲労や視力の回復に効果もありますが、特筆すべきはポリフェノール特有の強い抗酸化力です。
活性酸素の攻撃による細胞のサビつきからポリフェノールは守ってくれるはたらきがあるため、老化の抑制や、血管をきれいにして動脈硬化や高血圧を予防すると言われています。
またナスのアクの正体であるクロロゲン酸というポリフェノールにも、抗酸化作用があり、血糖値を正常に保つ効果などに期待が高まっています。
その他にアルカロイドというガン細胞の増殖や腫瘍の成長を抑えるとされる物質が含まれているため、ナスはブロッコリーやほうれんそうよりもガンを抑制する強い力をもつと言われています。
さらにナスは夏野菜のため、体の内側から余分な熱をとり、のぼせやほてりを鎮めて体を冷やしてくれる作用があります。また、ナスに含まれているコリンという成分には、胃液の分泌を促す働きがあり肝臓機能を高める効果があるので、夏バテした時にはナスを食べるのが効果的です。