カカオ・ココアの免疫力効果

ここではカカオとココアの免疫力効果について述べています。

 

カカオとココアには、腸内環境を改善するのに効果的な食物繊維をはじめとして、カルシウム、鉄、マグネシウム、カリウムなどのミネラル、細胞の老化を防ぐ抗酸化作用があるポリフェノールなどが多く含まれています。

 

特にカカオの食物繊維は水溶性と不溶性の割合が、1:3となっており、他の食品と比べるとバランスよく含まれています(理想は1:2)。

 

腸はヒトの免疫システムのかなめであるため、もし食物繊維によって腸内環境が改善されれば、免疫力が向上することは十分考えられます。

 

また、カカオに含まれるカカオポリフェノールにはストレスをやわらげるリラックス効果があるとされています。

 

さらに、カカオ豆に含まれるテオブロミンという成分にも、血行を良くして緊張をやわらげる効果があるといわれています。

 

特に過度のストレスを感じてしまうと、腸内の善玉菌が減少し、代わりに悪玉菌が増殖するとされています。慢性的なストレスも、悪玉菌の増殖も、免疫力低下の大きな原因となりますので、注意が必要です。

 

そのほか、ストレスが多いと体温が下がってしまうといわれており、低体温も免疫力低下の原因になるとされています。

 

しかしココアにはからだを温める作用もあるとされており、普段、職場や人間関係においてストレスを感じることが多い方には、体温を上げる効果や、リラックス効果があるとされるココアを飲むことはオススメできます。

ココアでリラックス
ココアには体を温める効果やリラックス効果があるとされています。

ココアパウダーをうまく利用してストレス対策

 

ところが、問題は市販のココアには、カカオ以外にも砂糖や人工甘味料、乳化剤などの食品添加物が多く使われていることです。このことはチョコレートも同様です。

 

いくらカカオにはリラックス効果や体を温める効果があるとはいっても、カカオが目的で、砂糖や食品添加物を余計に摂り過ぎてしまうことは、腸内環境や免疫力向上のために必ずしも良いとは言えません。

 

そこでおすすめしたいのは、「カカオパウダー」や「ココアパウダー」の名前で販売されている100パーセントのカカオの粉末を、うまく利用することです。

ココアパウダー

このカカオ(ココア)パウダーをホットミルクやお湯と混ぜるだけで、不足しがちな食物繊維をはじめとして鉄分やカルシウムなどのミネラルを手軽に補うことができます。

 

また甘みを足す場合は、砂糖ではなく、オリゴ糖ココナッツシュガーなど、血糖値を急激に上げない低GIの甘味料がおすすめです。

 

さらに、ミネラルをたっぷりと含み、身体を温める作用があるとされるてんさい糖なども、ココアによく合います。

 

そのほか、ココアにはカフェインが含まれているので、夜に飲むのではなく、朝や昼に飲んだほうが良いと思われます。

 

ちなみにカカオ(ココア)パウダーは、オーガニックフードを販売する店や、オンラインショップで簡単に購入することが可能です。