免疫力を高めるには日頃から適度な運動を行うことが大切です。
1日に20~30分程度の有酸素運動は、免疫力の向上をはじめとして身体と心に様々な良い効果を与えてくれることはよく知られています。
また運動には、脳を活性化したり、自律神経のバランスを整えたり、からだの炎症を抑えたりする働きがあるため、毎日の生活のなかで適度な運動を行う習慣を持つことは、からだとこころの健康維持のために大きな役割を果たしてくれます。
しかし運動をほとんど行わないで、毎日家の中で過ごしていると、考え事が多くなり、さらに脳の同じ部位だけを酷使するようになりことで、心身のバランスが崩れていってしまう可能性が生じてきます。
またストレスを溜め込むだけではなく、腸内環境を悪化させたり、便秘の原因になったりするので、注意が必要です。
ところがウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を無理しない程度に行うことは、脳の様々な部位を刺激し、認知機能を改善したり、新陳代謝を活性化したりすることにつながっていきます。
この運動がもつ働きは、うつ病の改善や、認知症の予防などにも効果を発揮してくれます。さらに便秘やストレスの解消にも有効です。
それに加えて、運動にはからだの歪みを矯正し、全身や心と体のバランスを整えるというメリットもあります。また自律神経の交感神経と副交感神経のバランスも整うため、免疫力を高めることやストレスの解消にもつながっていきます。
しかし運動を行うといっても、無理に激しい運動や長時間の運動を行う必要はありません。息切れが起きるほどの激しい運動は体内の活性酸素を増やすことにもつながり、老化や免疫力低下の原因にもなります。
そのため、ウォーキングやジョギング、自転車をこぐなどの有酸素運動を1日に20~30分程度、自分のペースで気持ちよく行うだけで十分です。ちなみにマイペースで行うためのオススメの運動としては、「スロージョギング」が挙げられます。
また、運動は行えば行うほど、気力が湧いてくるという性質がありますので、運動が苦手な方でも、一度スタートしてしまうと、不思議なことにだんだんやる気が起きてきます。
したがって、免疫力を高めて毎日の健康を維持していくためには、まず運動を始めてみることが大切になってきます。
どうしても身体を動かすのがどうしても億劫な場合は、ヨガや気功、太極拳など、家の中ででも出来る、ゆっくりとした運動を行うのが効果的です。これらの運動は、細胞内のミトコンドリアを増やすのに有効だとされています。