体内のミトコンドリアの量を増やす

体内のミトコンドリアを増やすことは免疫力を高めるのに効果的です。

 

細胞内に存在しているミトコンドリアの量が少なかったり、活性酸素などによって機能が低下してしまったりすると、新陳代謝の能力が衰え、細胞が老化しやすくなったり、細菌に侵されやすくなったりします。

 

細胞の新陳代謝の衰えは、免疫力の低下と深い関係があるため、新陳代謝を活発にし、健康を維持するには、ミトコンドリアの量を増やして、「ATP」と呼ばれるエネルギーを放出する物質をたくさん作る必要があります。

 

ミトコンドリアの量を増やす方法としては、「持久力が高まるような有酸素運動を行う」「姿勢を保つ」「空腹を感じる」「寒さを感じる」などが挙げられます(参考 太田成男『体が若くなる技術 ミトコンドリアを増やして健康になる』)。

 

ミトコンドリアは体の中でエネルギーを必要とする場所である筋肉、特に太ももや背筋にたくさん集まっていると言います。

 

活性酸素が生じるとされる急に行う激しい運動は、ミトコンドリアを増やすのに逆効果ですので、ウォーキングやランニングなど、持久力が必要になる運動をするのが良いとされています。

 

また、ウォーキングの合間にランニングを組み込むといったような、持久力を必要とする運動の間に少し負荷がかかるような運動を行うと、より効果的のようです。

 

さらに、普段背筋を伸ばすことを意識したり、社交ダンスや太極拳、ヨガといったような背筋を伸ばすことが必要な運動を行なったりすることも、ミトコンドリアを増やすにはとても大切です。

 

そのほか、ミトコンドリアはエネルギーが必要な状況や環境に置かれると増えると言われています。そのため、時々、空腹を感じるように週末断食を行なったり、サウナに入った後に水風呂に浸かったりすることも、ミトコンドリアを増やすのに有効だとされています。

 

より詳しいミトコンドリアの情報についてはミトコンドリア健康法のページを参照してください。

日光を浴びるとミトコンドリアは活性化する

日光を浴びるとミトコンドリアは活性化する

近年は太陽光の紫外線が、肌にとって有害だとされ、特に美容のために日光浴は避けられる傾向にありますが、太陽光を浴びることは免疫力の向上にはとても大切なことです。

 

また、日光はミトコンドリアのエネルギー代謝能力を高めてくれます。

 

ほかにも太陽光は、殺菌作用があり、骨や皮膚を丈夫にするほか、カルシウムと共に骨を強くするのに必要なビタミンDの生成にも関わっています。さらに、「幸福ホルモン」と呼ばれるセロトニンの分泌を促したり、体内時計を調節して夜の時間の入眠を促したりします。

 

さらに紫外線には皮膚の免疫力を維持したり、体内リズムを調整したりするはたらきがあるとされています。

 

そのため、太陽光を浴びることは免疫力を高めるために大切なのです。

太陽光を浴びることは免疫力を高めるために大切